Bass Culture

Mr.Bass man in the house

レゲエの本きたよ📗 - 点が線になる感覚

知らなかったレゲエの歴史的つながり

 

色んな分野(クラシックでもジャズでも・・)で翻訳されていないテキストは多く、輸入楽譜で良いものは多いです。

相当な売れる見込みがないと翻訳して日本版として出版は難しいんじゃないかと思います。

 

Hal leonerd社 - Bass Builders シリーズの一冊。16.99$。31ページしかないから割高感凄いけど、レゲエでまとめてるほんて珍しいのでね・・。著者は Ed Friedland。

 

当然全部英語で、1950年後半からの歴史を軽く概観してます。

譜例を弾いて、音楽も耳コピすればかなり弾き方・ノリは吸収できますね。

 

今よくある、CD付属じゃなくオーディオはネットにある形の書籍です。

とりあえず項目ごとに自分なりに消化して解説を。

 

1 Early Ska

譜例を見てすぐ、「あれ?ジャズのウォーキング・ベース」って思いました。コードは単純だけどウォーキングベースの展開に似ています。

 

それで思い出したのは、EGO-WRAPPIN'の音楽。スカのリズムで、昔のジャズのスタイルとも共通する何かがあるな。って思ったことがあったので。

 

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2 Rock Steady 

このスタイルは、もう60年代だそうです。、ジャクソン・シスターズの曲で「Rock Steady 」って曲は聴いてたんですが、何のことだか知らなかった。これもスタイルの名前なんですね。

 

だんだんリズムが複雑化していきます。シンコペーションや細かい譜割が増える。

 

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3 Reggae

ここで、スライ・ダンバーボブ・マーリーの名前と共にジャマイカのポピュラーなスタイルであるレゲエが出てきます。

ある意味Early Ska と Rock Steady の融合したようなリズム。ゆったりとしたBPMなぶん、ベースは細かく刻んでいくというの特徴かもしれません。

 

生ける伝説、スライ&ロビーを聴きましょう⇩  ロビーはジャズベを弾いてますね。

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親指弾きがレゲエには合います。親指だと後ろノリになりやすい(モタリやすい)というのもグルーヴに影響してるかと。この人たちは色んなスタイルを吸収して独自の位置に達しています。

 

4 Roots Reggae

ジャマイカの宗教との結びつき、一種のトランス状態を作って演奏されてたことがうかがえます。

すでに譜割は細かく、拍の頭から弾かないモチーフも多い。

 

5 Dub

これは譜例なしで。もちろんエフェクト(ディレイ・リバーブなど)で飛ばす音楽だからです。ある意味ミキサーが主役に近い役割を果たします。

 

僕が初めてダブに目覚めたのは教授のB-2 Unit ですね。中学1年か2年だったと思いますが、とにかく聴いたことない音楽だ!ってなって。。今でも好きなアルバムです。

 

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エンジニア(ミキサー)はデニス・ボーヴェルマトゥンビのメンバーでもあります。

 

7 Modern Ska

ここまできてやっと自分の馴染み深い2トーンスカが出てきます。モダン・スカって言うんだ・・!

アーリー・スカのウォーキングベースの感じに、レゲエのシンコペーションやリズムの細かさを融合させた感じ。

 

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8 Dance Hall

これは、クラブミュージックとして。リズムマシンやシンセを導入して以降のレゲエというのか。今までのあらゆる要素を網羅しているのが特徴ですね。

上記のスライ&ロビーDJクラッシュと一緒にやったりとか。常に柔軟に新しいことを取り入れてます。